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ハイドン ①チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob:VIIb-1 ②チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob:VIIb-2 ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ) 指揮:ダニエル・バレンボイム① イギリス室内管弦楽団① 指揮:ジョン・バルビローリ② ロンドン交響楽団② 録音:1967年ステレオ(セッション) 16歳のとき、天才少女チェリストとしてプロフェッショナル・デビューし、以後、1973年に多発性硬化症という難病に冒され28歳の若さで活動を停止するまでの12年間、ジャクリーヌ・デュ・プレのチェリストとしてのキャリアは、短いながらもこれ以上無いほどの輝きを放つ素晴らしいものでした。デュプレの代表的録音にも数えられるハイドンのチェロ協奏曲2曲は、どちらもシンプルな作風から濃厚な情感を引き出した伴奏をバックにしたもので、チェロの大らかさと名技性の小気味よさが共存した演奏は実に魅力的です。 ハイドンの2曲のチェロ協奏曲は、曲趣が違いすぎるため、同一の演奏者が1枚のディスクに演奏を収めるのは難しいと思う。そんな中では、これは傑出した1枚。ただし、いまのピリオド楽器による特急演奏に慣れている人には、ロマンティックに過ぎて聴こえるかも知れない。 「第1番」におけるバレンボイム/ECOの演奏は、終始生気に満ち溢れ、実に軽快できびきびとしており、この曲の爽やかな曲風によく合っている。デュ・プレは、過度なのめり込みを見せない。ちょっと録音レベルも抑え気味かも知れない。第2楽章の深々とした感動の表現などはやはりデュ・プレならではで、息の長いカンタービレも聴きもの。指揮との調和が何とも良い。この協奏曲で、チェロ、指揮ともにこれだけまとまりの良い演奏なら充分名演の名に恥じない。 「第2番」は名匠バルビローリの指揮。さすがに若きバレンボイムより熟している。ロンドン響も優秀。バルビローリはチェロを包み込むような包容力のある演奏で、この名作を味わい深く聴かせる。しかも弾力にも欠けておらず、決して老い衰えを感じさせない円熟だ。デュ・プレはやはり「第1番」より名曲とされるこちらの曲の方が腕の振るいようがある感じで、闊達な演奏を繰り広げる。指揮者の大きな器の中で、情感豊かにメロディーを歌い上げているのが感動を誘う。 国内盤、帯付き、盤面傷無し *まとめ買い値引き致します(要事前コメント)
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ハイドン
①チェロ協奏曲第1番ハ長調 Hob:VIIb-1
②チェロ協奏曲第2番ニ長調 Hob:VIIb-2
ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ)
指揮:ダニエル・バレンボイム①
イギリス室内管弦楽団①
指揮:ジョン・バルビローリ②
ロンドン交響楽団②
録音:1967年ステレオ(セッション)
16歳のとき、天才少女チェリストとしてプロフェッショナル・デビューし、以後、1973年に多発性硬化症という難病に冒され28歳の若さで活動を停止するまでの12年間、ジャクリーヌ・デュ・プレのチェリストとしてのキャリアは、短いながらもこれ以上無いほどの輝きを放つ素晴らしいものでした。デュプレの代表的録音にも数えられるハイドンのチェロ協奏曲2曲は、どちらもシンプルな作風から濃厚な情感を引き出した伴奏をバックにしたもので、チェロの大らかさと名技性の小気味よさが共存した演奏は実に魅力的です。
ハイドンの2曲のチェロ協奏曲は、曲趣が違いすぎるため、同一の演奏者が1枚のディスクに演奏を収めるのは難しいと思う。そんな中では、これは傑出した1枚。ただし、いまのピリオド楽器による特急演奏に慣れている人には、ロマンティックに過ぎて聴こえるかも知れない。
「第1番」におけるバレンボイム/ECOの演奏は、終始生気に満ち溢れ、実に軽快できびきびとしており、この曲の爽やかな曲風によく合っている。デュ・プレは、過度なのめり込みを見せない。ちょっと録音レベルも抑え気味かも知れない。第2楽章の深々とした感動の表現などはやはりデュ・プレならではで、息の長いカンタービレも聴きもの。指揮との調和が何とも良い。この協奏曲で、チェロ、指揮ともにこれだけまとまりの良い演奏なら充分名演の名に恥じない。
「第2番」は名匠バルビローリの指揮。さすがに若きバレンボイムより熟している。ロンドン響も優秀。バルビローリはチェロを包み込むような包容力のある演奏で、この名作を味わい深く聴かせる。しかも弾力にも欠けておらず、決して老い衰えを感じさせない円熟だ。デュ・プレはやはり「第1番」より名曲とされるこちらの曲の方が腕の振るいようがある感じで、闊達な演奏を繰り広げる。指揮者の大きな器の中で、情感豊かにメロディーを歌い上げているのが感動を誘う。
国内盤、帯付き、盤面傷無し
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