「熱帯魚や昆虫、植物みたいな小さいものをキレイに撮影したいけど、本格的な一眼レフを買うのはちょっと…」
そんなひとにはスマホ用のマクロレンズがおすすめです。
3000円前後のマクロレンズでもビックリするほどキレイな写真が撮れます!
ただし選び方が重要。
今回は3つのポイントにまとめました。
そして私のおすすめ商品もご紹介します。
選び方のポイント
①撮影距離
撮影距離とはピントがあっている状態での、カメラから被写体までの距離であり、これが短いのがマクロレンズです。
※撮影距離≠焦点距離
この撮影距離、一般的なマクロレンズは10〜30mm程度ですが、スマホ用の場合記載されていないことがあります。
重要な要素ですので必ず商品説明に記載があるものを選んでください。
ちなみに iPhoneの最短撮影距離は、iPhone 13 Proの超広角カメラで驚異の20mmですが、それ以外は100mm以上です。(参考:Which iPhone is best to photograph drill cores with? | Arboreal)
小さい被写体を拡大して撮る場合はどれだけ近くに寄ってピントを合わせられるかが重要です。
しかし水槽の生き物や警戒心の強い昆虫は近くに寄るのが難しいため、撮影距離がある程度長いマクロレンズの方が撮影しやすくやります。
また、近くに寄りすぎると、被写体がカメラの影になりやすいのも覚えておいてください。
②取付仕様
取付仕様の中で留意しておくべきは以下の2点です。
-
- ケースを含んだスマホの厚み
- ケースを含んだスマホ端部からレンズまでの距離
これらは記載があるものが多いですが、ない場合は対応機種をチェックしてください。
ただしスマホケースを含まないサイズで適合しているか否かを示している点は注意が必要です。
以上を抑えておけば基本的には問題ありませんが、製品によってはクリップズレ防止の止めネジや携帯用ケースなどもありますので用途に合ったものを選びましょう。
③倍率
倍率が大きければ大きいほど被写体が大きく写りますね。
マクロレンズを使う目的は被写体を大きく写すことですから、基本的には倍率が大きいものを選びましょう。
マクロレンズの倍率というのは、撮影した画像を引き伸ばして表示する「デジタルズーム」ではなく、画質の劣化がなく被写体を大きく写すことのできる「工学ズーム」のことです。
細部を綺麗に写すためには工学ズームを使う必要があります。
一方でほとんどのスマホにはデジタルズームの機能もありますので、写真を最適な画角で撮りたいのであれば、デジタルズームも駆使するのがおすすめです。
高コスパなおすすめマクロレンズ3選
1位 100mm高画質HDマクロレンズ
参考価格 | 3,470円~ |
撮影距離 | 40~70mm |
倍率 | 10倍 |
取付仕様 | iPhone12 pro/iPhone11 pro/iPhone X/iPhone XS/XR/XS MAX/ iPhone11 pro/iPhone7/iPhone8 その他多機種に対応 |
おすすめポイント | 撮影距離が40~70mmと比較的長いのが特徴で、被写体との距離が詰めらない水槽での撮影には最適です。 コストに対して十分なパフォーマンスが期待できます。管理人の愛用品です。(写真はぜひInstagramで!) |
2位 USKEYVISION 30-120mm スマホマクロレンズ
参考価格 | 5,670円~ |
撮影距離 | 30~120mm |
倍率 | 10倍 |
取付仕様 | ユニバーサルスマホクリップ対応デバイスの厚さ:25mm以下(金属製は12mm以下) iPhone 12 Pro/Mini/Max/11Pro/Max/XS Max/XR/X/XS/8/8 Plus/7/7 Plus/6S/Samsung Galaxy/Androidスマートフォンと互換性あり |
おすすめポイント | 撮影距離が30〜120mmまでと範囲が非常に広いのがポイント。 少し価格は高めですが、これひとつで写真の幅が広がります。 |
3位 ミニ携帯電話顕微鏡 100X
参考価格 | 3,499円~ |
撮影距離 | 3.6~5mm |
倍率 | 100倍 |
取付仕様 | iPhone&Androidに互換性があり98%以上のスマートフォンに対応 |
おすすめポイント | なんと言っても100倍に拡大できるのが大きな特徴! まさに顕微鏡です。撮影距離が短いがゆえに被写体が影になってしまうため、 LEDが付いているのも助かります。 |
すぐに使える撮影テクニック
グリッド線・十字マークを活用する
画面を縦と横に3等分するグリッド線ですが、構図を決める上でとても役立ちます。
具体的な活用方法はリンク先を参考にしてみてください。
[st-card-ex url="https://time-space.kddi.com/digicul-column/suguyaru/20160418/" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore=""]
またiPhoneの場合、真上から被写体を撮影するときに十字マークが出てきます。
このマークがピッタリ合ったときスマホが水平な位置ということです。
明るさとピントを固定する
iPhoneでは固定したい部分をタップして長押しで「AE/AFロック」と表示されます。
するとその部分の明るさに合わせるよう全体が調整され、ピントが合った状態で固定されます。
生き物を撮影するときのように被写体が小さくて動く場合は、オートフォーカスによりピントが自動で背景に切り替わってしまうことがあります。
そんなときにとても便利な機能です。
水槽を撮る時は室内を消灯する/レンズを水槽に密着させる
熱帯魚などの水槽、水族館や動物園のような大きなガラスやアクリルで区切られている場所では、光が反射して上手く撮影できない場合があります。
そんなときは以下の2つの方法を試してみてください。
①水槽を明るくして部屋を暗くする
映り込みは、撮影者や撮影者側背景の光が水槽に反射することが原因です。
したがって、撮影者側を真っ暗にすると映るものがなくなり、綺麗に撮影することができます。
どうしても水槽の光が自分に当たって反射してしまう場合は、暗い色のカーテンや毛布などを被って撮影するのも効果的です。
②カメラのレンズを水槽に密着させる
水族館や動物園など①の方法が使えない場合は、ディスプレイのガラスやアクリルにカメラをピッタリくっ付けることで写り込みがなくなります。
理屈は同じです。
この方法だとガラスとレンズが並行になるため、ガラスで屈折率が変化することによる歪みやぼやけを防止することもできます。
まとめ
スマホ用マクロレンズの選び方をご紹介しました。
ポイントは撮影距離、取付仕様、倍率の3つです。
どんな被写体をどんなシチュエーションで撮影するかによって選択するマクロレンズは変わってきます。
しっかりスペックを確認するようにしてください。
マクロレンズだけでなく、望遠レンズや魚眼レンズなどアレもコレもセットで○万円という商品は比較的お買い得ではありますがお勧めはしません。
結局どれも使用用途に合っていなかったり、使うとしても1種類だけになることが大半です。
綺麗な写真を撮るにはカメラやレンズのスペックだけでなくテクニックも必要ですが、近年の高機能なスマホカメラなら色んな場面に適した使い方が可能です。
カメラアプリやエフェクトも使いつつ、ベストな写真を目指してください。