水草を豊富に使った水景を作るにはCO2の添加が欠かせません。
CO2レギュレーターは添加システムを構成する機器の中のひとつですが、まれに故障も発生します。
交換部品を探そうとなっても、「同じものが見つからない…」「同等品は何を確認すればいいのかわからない…」というお悩みは多いでしょう。
そこで今回は小型ボンベ用のレギュレーターおすすめ3選のご紹介と、選ぶときの4つのポイントを解説します。
こんな人におすすめの記事
- 汎用小型ボンベのレギュレーターが故障して新しいものを探している
- セットではなく単体で探しているが、どれを買えばいいかわからない
- ポイントだけ抑えてサクッと選びたい
おすすめ3選
まずは「これを買っておけば間違いなし!」という商品3つをご紹介します。
おさえておきたいポイントはその後に解説していますので、最後までご覧ください。
ボルクスジャパン CO2レギュレーターZ
この商品の特徴
- ボンベ接続形状 汎用小型ボンベ5/8-18UNFメネジ
- CO2排出側形状 6mmチューブ・スピードコントローラー付
- 圧力調整バルブ 可変式0~0.3MPaメーター(日本仕様)
- 安全装置 異常圧力安全弁
CO2レギュレーターR3900-LN
この商品の特徴
- 減圧調整機能付き
- 汎用小型カートリッジ式ボンベ(5/8×18UNF)または付属アダプターにて大型ボンベ(ミドボン)利用可
- 低速制御型スピードコントローラー、バブルカウンター搭載
- 真鍮多孔質焼結フィルター内蔵アダプターでレギュレーターを保護
クリスタルアクア CO2レギュレーター SS-1GR02AB
この商品の特徴
- 減圧後圧力調整可能(0~0.4MPa)
- チューブ接続継手:内径4mm/外径6mmチューブ接続
- 電磁弁付き(定格電圧AC100V 50/60Hz)
- 適合ボンベ:汎用規格5/8-18UNF(小型CO2ボンベ用)
- バブルカウンター付き
- 逆止弁内臓
- スピードコントローラー付き
選び方のポイント①:減圧機能が備わっているか
ボンベ内の圧力は6.0MPa程度、それに対してレギュレーターの2次圧力適正値は0~0.3MPaです。必ず適正圧力まで減圧する機能が備わった機種を選びましょう。
アクアリウム用であれば通常減圧機能はついていますが、別用途のものを転用する場合は減圧されないものがあります。
ではもし減圧せずに使用したらどうなるのか?
耐圧チューブは通常0.8MPa程度までしか耐えられないため、大きな音とともに破裂します。非常に危険であると同時に、接続された他の機器の故障の原因にもなるのでご注意ください。
選び方のポイント②:ボンベ取付のネジ規格が合っているか
汎用小型ボンベのネジ規格は5/8×18UNFです。表記の方法はいくつかあり、前後する場合があるためご注意ください。
ねじの呼び(太さ): | 5/8インチ(約15.8mm) |
1インチ当たりのねじ山の数: | 18山 |
ねじ種類: | UNF |
ボンベの接続形状がこの規格であること、または明確にアクアリウムの汎用小型ボンベ用と記載があるものを選んでください。似た形状ではロードバイク用や炭酸飲料水用のものがあり、これらとは接続できません。
またレギュレーターとボンベを密閉させるためにパッキンが必要です。交換する際は必ず専用パッキン、またはメーカー指定の型式のものを購入してください。少しでもサイズが違ったり、キズが入ったりするとエアー漏れが発生してしまいます。
選び方のポイント③:出口側チューブの接続口径が適切であるか
ディフューザーにつながる出口側の耐圧チューブは外径6mm(内径4mm)のものが一般的です。ほとんどの場合適合していると思いますが、チューブ自体が接続できないものもありますので念のため確認しておいてください。
また外径3mm(内径2mm)の耐圧チューブを使用している場合は、接続口径が合うレギュレーターを探すことは難しいと思いますので、6mmのチューブとジョイントを使うのも方法の一つです。
選び方のポイント④:オプションで選ぶ
付属しているとメンテナンスに役立ったり、別途用意が必要なものを一体にしている商品もあります。過不足がないように選定しましょう。
では各オプションの機能をご説明します。
1次圧力メーター
ボンベ内の圧力を示すメーターです。ボンベの残量を把握するのに役立ちます。
2次圧力メーター
減圧後の圧力を示すメーターです。2次圧力が可変式の場合、調整に役立ちます。
圧力調整バルブ
2次圧力を調整するためのバルブです。
CO2添加量はスピコンで調整するため、基本的に2次圧力は固定で構いません。ただしディフューザーの密度が高い場合、2次圧力が低すぎるとCO2が排出されない可能性があるため、ある程度の圧力を維持します。
スピードコントローラー(スピコン)
CO2の添加量を調整するためのつまみです。設置は必須のため、付属しない場合は別途用意する必要があります。
調整するのはエアーの流量であり、圧力ではありません。
バブルカウンター
添加されているCO2の量を計測するためのものです。
基本的に設置は必須ですので、付属していない場合は別途用意する必要があります。水槽のサイズによって添加量の目安がありますが、カウンターの種類によって1滴の量が多少異なるため、商品に表示された基準に従ってください。
開閉バルブ
手動で停止する場合に使うバルブです。
CO2の添加は基本的に照明がONするタイミングに連動させるため、制御用の電磁弁を使用します。したがってメンテナンスなど特殊な状況以外は必要ありません。
電磁弁
CO2を添加する時間を制御するためものです。
設置は必須のため、一体になっているものは便利ですが、故障の際すべて交換しなければならないのがネックになります。
逆流防止弁(逆止弁)
CO2を添加していない間に水が逆流して電磁弁が故障するのを防止します。
逆流防止弁は経年劣化で機能しなくなるため、年に1回程度の交換が推奨です。したがって単体で設置しておくのがおすすめです。購入の際、エアレーション専用でCO2添加に使用できないものもありますのでご注意ください。
まとめ
- 減圧機能が備わっているものを選ぶ
- ボンベ取付のネジ規格が合っているものを選ぶ
- 出口側チューブの接続口径が適切なものを選ぶ
- 必要なオプションが付属したものを選ぶ